偏財（へんざい）の性格｜通変星は難しくない！｜四柱推命を丁寧に楽しく学ぶなら『川越の翔Show』で決まり！

四柱推命の主役とも言える通変星を解説します。

本記事では世渡り上手な「偏財（へんざい）」について一緒に考えていきましょう。コミュニケーションが上手で誰とでも仲良くなれる、そんな性格の星ですが人に合わせすぎてしまう少し損な星かもしれません。

３つのキーワードから偏財を学ぶ

偏財（へんざい）は、「自分」を象徴する日柱の天干が“攻撃する（剋する）”五行で陰陽が一致する時に命式内に表れます（丙［火＋］に対して庚［金＋］の時）。「攻撃する」という表現を、狩る/取りに行くと捉えて偏財の性格を掴んでいきましょう。

そんな偏財の性格を３つのキーワードから探っていきたいと思います。

まず先に申し上げておきますが、私の言葉を一字一句暗記する必要はありません。３つのキーワードを起点に、偏財の人物像を捉えるように意識して読み進めてください。

偏財のキーワード：コミュニケーション、損得勘定、流動性

10種類の通変星の中でコミュニケーションが上手な星と言えば偏財と正財です。どちらも人を象徴する「財」の星なのですが、偏財は表面的なコミュニケーションを得意とします。

誰とでも仲良くなれる反面、深い付き合いが苦手なんて人も多くいらっしゃいます。

さて、そんな偏財の性格を学ぶための３つのキーワードは・・・

コミュニケーション
損得勘定
流動性

まず、このキーワードを見て「あ、あの人ゼッタイ偏財さんだ！」なんて思い浮かぶ人は居ませんか？その直感は意外にも的を得ているはずです。

それでは早速、３つのキーワードから偏財の性格を掘り下げてみましょう。

偏財の性格①：会話も上手で世渡り上手

偏財を知るうえでまず知って頂きたいキーワードが「コミュニケーション」になります。

命式の中に偏財を見かけたらまずは「この人はコミュニケーションが上手なんだな！」と考えていいほど誰とでも仲良くなれる人です。

誰とでも分け隔てなく付き合うことができ、基本的には敵をつくるようなタイプではありません。そんな特性を活かして、積極的に人と関わることを求めていただきたいと思います。

そんな偏財の人間関係は広く浅くと言えるでしょう。誰とでもすぐに仲良くなれる一方で、深い付き合いは苦手と言う人が多くいます（この傾向は恋愛に出やすい）。

また誰に対しても良い顔をしてしまうところから、八方美人と言われることもあるのではないでしょうか。

基本的には敵を作るタイプの人ではありませんが、そんな “うわべ” だけの付き合い方に冷たさを感じてしまう方もいるはずです。

一人ひとりのコミュニケーションにもう少しだけ感情や温もりを込めて上手に生きてほしいと思います。

偏財の性格②：判断基準は損か得か

続いてのキーワードが「損得勘定」です。

四柱推命において「財」とは人とお金を象徴します。短絡的な鑑定をすれば、偏財を持っている人は良い金運の持ち主と言えます。

そんな偏財の金運は人生の価値観にも強く影響を及ぼします。何事にも自分にとって損か得かで判断する傾向があります。仕事も、人間関係も、趣味や勉強に至るまで損得で判断すると考えます。

この点、明確な判断基準がありますから判断に迷うことは多くないはずです。仕事選びならより給料の多い方を、人間関係なら個人の影響力や人脈を鑑みて付き合っていきます。

この判断基準は人生を効率よく進めていく上では必要不可欠と言えますが、損と感じた瞬間に興味を失う点ではやはり冷たさを感じてしまいます。

メリットを失えば仕事や趣味、人付き合いにおいても “損切り” をしてしまうかもしれません。

偏財は決して冷たい人間ではありません。ただ価値基準が明確だからこそ、他者に与える印象を考えて言動に注意すべき人と言えます。

偏財の性格③：停滞を嫌い変化を好む

偏財の大切なキーワードに「流動性」があります。

稼いだお金は全部使ってしまうようなお金の流動性、合コンや異業種交流会を渡り歩くような人の流動性が偏財の特徴です。

上手く偏財を使えたならば、視野や人脈が広がり人生の可能性が一気に高まりそうですね。偏財を持たない私にとって、正に「人生を謳歌するのに必要な星」と言った印象を受けます。

それでは、１つずつ偏財の流動性を掘り下げてみましょう。

お金の流動性は分かりやすく、要はお金が溜まりづらい事を表します。貯金はあまり意識してほしくはありませんが、お金を貯めるなら定期積立や積立ＮＩＳＡの様に自動的に講座から引き出される仕組みを使いましょう。

過去に某有名スーパーの社外取締役に就任された方が「就任時に受け取った役員報酬800万円が翌週にはベンツに変わっていた！」と、笑顔でお話されていました。

続いて人の流動性ですが、そもそもコミュニケーションが上手で広く浅くの人間関係です。人との縁も繋がっては切れを繰り返すのかもしれません。

様々な人と仲良くなれることからビジネスにはもってこいの性格となりそうですね。ただし色々な人が偏財の人生に関わりますので、悪意を持った人をしっかり見分けなければならないでしょう。

プライベートにおいては、コミュニケーションが上手で男女とも恋愛のチャンスが多そうですが、“うわべ” だけの付き合いに恋愛期間も短い予感がします。こんな形で人の流動性が現れないようにしてほしいですね。

偏財の性格の表と裏

３つのキーワードから偏財の性格を掘り下げてみました。

偏財のコミュニケーションとお金にまつわる性格をお伝えできたかと思います。

さて、ここまでの偏財をまとめると「コミュニケーション上手で、損得で素早く判断し人脈も広そう！」と言うことが分かりましたね。

こんな人と働いたら仕事がはかどりそうですよね！

しかし、偏財の鑑定はそう単純な話ではありません。

全ての性格には “裏” があります。即ち、１つのキーワードから良い表現と良くない表現の２パターンを考えていただきたいのです。

「コミュニケーション上手」ならば「気を遣いがち」、「損得勘定」ならば「薄情」などです。

この様に、偏財のキーワードからイメージを膨らませて、偏財の人物像の厚みを作っていきましょう。

あなたの中で偏財の存在が明確になったところで、偏財の恋愛、仕事、子育てについて鑑定してみます。

偏財の性格を鑑定する

ここまでで、偏財の大まかな性格についてご理解いただけたかと思います。

続いては、こんな性格の偏財がどんな恋愛をするのか？どんな職場に合うのか？どんな子育てをするのか？を想像してみましょう！

いずれの場合も私の想像であり、私と異なる偏財の姿を想像されても全く問題ございません。なんたって、占いに「正解」は存在しないのですから！

＊子育ての場合は親が偏財の場合と子が偏財の場合の両面から考えてくださいね。

偏財の恋愛：会話の途切れない恋愛を求めて

偏財はコミュニケーションの星です。恋愛においてもこの特性が活きてくることは間違いありません。

デートを重ねている間も、また同棲が始まった後も会話を二人の中心に置いて信頼関係を構築できると良いでしょう。

この点、会話が減り始めた時がポイントです。会話が減り愛情が冷めてしまうのか、それもまた居心地が良いものなのかと偏財自身はもちろん、偏財を相手に恋愛する人もそんな変化から距離感を考えてみるのも１つかと思います。

さて偏財の恋愛において特筆すべきは “浮気の心配” です。

偏財が浮気すると言っているわけではなく、交友関係が広く人と関わることが大好きな偏財ですから、偏財の恋人はいつも浮気を心配するかもしれません。

実際、「この人と結婚しても大丈夫？」と恋人の浮気を心配する相談事の時、相談者の恋人はほぼ確実に偏財を持っている印象です。

この “浮気の心配” に対して束縛は控えていただきたいと思います。人と関わってこその偏財なので、飲み会などの付き合い事は偏財にとっての生命線と言えるでしょう。

この点、偏財本人は外で人と関わった時間の分だけ、恋人との時間（会話）に使い “心配” の解消に努めてほしいと思います。

偏財の仕事：規模感の大きな仕事を求めて！

繰り返し申し上げている通り、偏財はコミュニケーションが得意な星ですから確実に接客業に向く星と言えます。また証券マンの様にお金に関わる仕事とも相性が良いのです。

その他、業界を問わず偏財におススメしたいのは規模感の大きな仕事です。偏財の金運は「どっと稼いで、どっと使う」、流動性がポイントでした。

これを仕事に当てはめると、１度に大金が動くような規模感の大きな仕事となるのです。

不動産業ならアパートの賃貸よりもタワマンや投資用不動産の販売、単価が安くても数千個を一度に売買するような卸しや輸出入業を想像されてください。

あくまでもイメージをしていただき、あなたご自身の身の回りの仕事や部署から偏財に合った働き方を目指してみませんか？

最後に仕事に関する偏財の価値観についてお話しましょう。

偏財の価値観は損得勘定です。給料の様に自分にとって具体的なメリットがある職場を優先して選びます。給料を重視することは当たり前なのですが、偏財の場合は自分にとってメリットや得を感じ無くなった瞬間に仕事に対する興味も失いがちなのです。

正財の様に安定を求めるわけでもなく、正官の様に社会貢献が仕事選び基準となっているわけでもありません。どの仕事が自分にとって１番得なのかを考えて判断します。

その理由から、優秀な偏財を雇い続けたいのであれば十分な金額を提示して偏財の心を射止め続ける必要がありそうです。

偏財の子育て：真面目に育てながらも遊びを取り入れて！

子育てを考える際には、親と子の両方の側面から考えなければなりません。つまり偏財が子育てをする場合と偏財の子を育てる場合の２つの側面です。

この記事では偏財の子を育てることを想定して、偏財の子育てを深掘りしてみましょう。

偏財の子育ては友達と沢山遊ばせることが大切。

まず偏財最大の武器とも言えるコミュニケーションをしっかり使いこなせるように、偏財を持つ子どもには沢山の友達や大人と関わり処世術を養ってほしいと思います。

様々な価値観に触れ柔軟な思考と関わり方を学んでほしいです。

しかし、人との関りが多ければ多いほど良いという訳ではありません。偏財はコミュニケーションが上手故に気を使い過ぎてしまうこともあるのです。この事情から、いじめなどのネガティブな要因が無くても不登校になったりするようです。

結局はその子に合った人との関わり方を親がまず見極める必要がるということでしょうか。

更に、欲を言えばお金の勉強もどこかのタイミングで始めてほしいものです。お小遣い帳を使って自身のお金を管理させたり、親に金融リテラシーがあるなら投資や世の中の “仕組み” を日常の話題にしても良いでしょう。

ポイントは偏財が象徴する「お金」と「人」を意識した子育てをしたいということです。もちろん、親の一方的な押し付けにならないように注意しましょうね！

さて

偏財の親が子育てをする場合ですが、こちらについてはぜひ、ご自身でお考えいただきたいと思います。

お一人で考えられるだけのヒントはこれまでに沢山提供しています。ぜひご自身の言葉で偏財の親について考えてみてください。

偏財と正財の違いを知る

ここまで３つのキーワードを基に、偏財の性格を探ってきました。

ここからさらに偏財の事を知る為には、兄弟星と呼ばれる正財について学ぶことをおススメいたします。

偏財と正財どちらも「お金」と「人」を象徴する星なのですが、それぞれの性質が大きく異なります。

どんぶり勘定で浅く広くの人脈を求める偏財に対して、正財は几帳面で狭く深く人間関係を求めがちです。そんな２つの通変星を対比させながら、偏財の性格をさらに深掘りしてみてはいかがでしょうか？

身近な偏財さんを探してみよう！

偏財の性格はご理解いただけましたか？

私の記事を読まれながら、「あいつ絶対偏財だろ！」とどなたかと重ねていただけましたら幸いです。

せっかく偏財の性格を理解したのですから、も一歩踏み込んで四柱推命の世界を楽しんでいただきたいと思います。

周囲の偏財の要素を持つ方はいらっしゃいませんか？

1. その人を良く観察して、どの言動が偏財らしいか分析してみましょう。
2. その人の生年月日を基に偏財を持つか調べてみよう！

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