正官(せいかん)の性格|通変星は難しくない!|四柱推命を丁寧に楽しく学ぶなら『川越の翔Show』で決まり!
四柱推命の主役とも言える通変星を解説します。
本記事では最も信頼度の高い「正官(せいかん)」について一緒に考えていきましょう。正に信頼がキーワードの星で世の為、人の為に身を粉にするような星ですが、プライドが高すぎるのが玉にキズ・・・
3つのキーワードから正官を学ぶ
正官(せいかん)は、「自分」を象徴する日柱の天干が “攻撃を受ける(剋される)” 五行で陰陽が異なる時に命式内に表れます(丙[火+]に対して癸[水-]の時)。「攻撃を受ける」という表現を、自分を抑制すると捉えて正官の性格を掴んでいきましょう。
そんな正官の性格を3つのキーワードから探っていきたいと思います。
まず先に申し上げておきますが、私の言葉を一字一句暗記する必要はありません。3つのキーワードを起点に、正官の人物像を捉えるように意識して読み進めてください。
正官のキーワード:プライド、組織、社会貢献
10種類の通変星の中で最も高貴な星と言われるほど信頼に厚い正官です。礼節を弁え、落ち着きがあり5分前行動は当たり前と言うような真面目さが特徴です。
正統派な性格がウリの正官ですが、その堅さが自分を苦しめることもしばしば。
さて、そんな正官の性格を学ぶための3つのキーワードは・・・
プライド
組織
社会貢献
まず、このキーワードを見て「あ、あの人ゼッタイ正官さんだ!」なんて思い浮かぶ人は居ませんか?その直感は意外にも的を得ているはずです。
それでは早速、3つのキーワードから正官の性格を掘り下げてみましょう。
正官の性格①:自分の信頼が第一!
正官の性格を知るうえでまず注目してほしいキーワードが「プライド」です。
正官は、10種類ある通変星の中で最も高貴な星と言われています。その理由は定かではありませんが、古より官僚などエリートが持つ星でした。
今でも、正官を持つ人は官僚、弁護士、裁判官の様に社会的地位の高い職業を好む傾向があります。それだけ真面目でお堅い印象の星と言うことなのです。
正官がこのような仕事を好むのは、それに見合う高い自尊心(プライド)の持ち主だからです。その為人に媚びを売って生きるような真似は絶対にしないでしょう。
プライドの高さから、自分の信頼を失うようなことはまずしません。思春期ならば風紀委員に、就職活動ならば名の知れた大企業への就職を目指すことでしょう。
一方で何か間違いを犯してしまった時、それを隠そうと試みるのも正官です。プライドが高いゆえに自分の間違いを認められない、人に謝れない性格なのです。
正官の生きるコツとしては、自分のプライドの高さを理解しそのプライドをしっかりコントロールできるように日頃から訓練することが必要かもしれません
正官の性格②:社会の規律に忠実な性格
続いてのキーワードが「組織」です。
四柱推命において「官」とは組織やルールを表します。少し短絡的ではありますが、「官」の名を持つ正官とその兄弟星の偏官は会社員向きと言うことができます。
組織のルールを守り、常に組織の利益を優先する強い責任感があります。
*傷官は「官(組織)」を「傷」付けると言うことから組織に合いません
「責任感がある!」と言えば立派に聞こえますが、正官のそれは過分な所があります。強すぎる責任感から融通が利かないこともありますし、責任感が「正義感」と名を変え些細な悪行も見過ごせない性格です。
そこが正官の良さであることは間違いありませんが、自分に厳しく、他人にも厳しい性格から強引な印象を他人に与えることもしばしばありそうです。
プライドの高さを自覚するのと同じように、自分のお堅さも自覚しなければなりません。肩の力を抜き、また自分に優しく生きることを求めていただきたいです。
正官の性格③:社会貢献で開運する
3つ目のキーワードは「社会貢献」です。
短絡的なことを言えば、社会貢献で特に開運するのが正官となります。
何より、組織の星ですから社会と強い繋がりがあることは間違いありません。また持ち前の責任感から、自己犠牲の精神を持ち個人の利益よりも他者の利益を優先する傾向にあります。
そんな事情から、正官が意識すべき事に社会貢献があるのです。
こう聞くとNPOやNGO、または募金などを想像するかと思います。もちろん、それも立派な社会貢献のいち手段ではありますが、占い師としてはまずは身近な社会に対して貢献してほしいと願います。
最も身近な社会は「家庭」です。家庭を大切にすることが正官がまず最初にすべき事だと私は考えます。次に地域や自分が属するコミュニティに貢献してみると良いでしょう。
世の為、人の為に尽くす正官ですから情に厚く優しい性格です。困っている人が居れば、相手がだれであっても手を差し伸べしまうことでしょう。
しかしそんな正官の “甘さ” に付け込んで、悪だくみを考える人も存在することを日ごろから注意しておきましょう。
正官の性格の表と裏
3つのキーワードから正官の性格を掘り下げてみました。
正官特有の真面目さと責任感の強さをお伝えできたかと思います。
さて、ここまでの正官をまとめると「責任感が強く、弱気を助け強きを挫くような性格だ!」と言うことが分かりましたね。
こんな人が学校の先輩に居たらいじめっ子から守ってもらいたくなりますね!
しかし、正官の鑑定はそう単純な話ではありません。
全ての性格には “裏” があります。即ち、1つのキーワードから良い表現と良くない表現の2パターンを考えていただきたいのです。
「責任感が強い」ならば「融通が利かない」、「自己犠牲」ならば「いつも損ばかり」などです。
この様に、正官のキーワードからイメージを膨らませて、正官の人物像の厚みを作っていきましょう。
あなたの中で正官の存在が明確になったところで、正官の恋愛、仕事、子育てについて鑑定してみます。
正官の性格を鑑定する
ここまでで、正官の大まかな性格についてご理解いただけたかと思います。
続いては、こんな性格の正官がどんな恋愛をするのか?どんな職場に合うのか?どんな子育てをするのか?を想像してみましょう!
いずれの場合も私の想像であり、私と異なる正官の姿を想像されても全く問題ございません。なんたって、占いに「正解」は存在しないのですから!
*子育ての場合は親が正官の場合と子が正官の場合の両面から考えてくださいね。
正官の恋愛:甘えたいけど中々甘えられない
正官の恋愛はかなり極端な所があるでしょう。
自己犠牲の精神からパートナーに大変尽くす傾向もありますが、自分に厳しく中々パートナーに甘えられないところがあります。
まず尽くすという点では愛情表現として心から尽くしている側面もありますが、一方で義務感を感じて尽くしていることもあります。
正官本人は、義務感を感じたら手を抜き尽くし方を変えることが必要でしょう。また正官のパートナーはどんな些細な事であっても、正官がしてくれた1つ1つのことに対して感謝の言葉を伝えるべきです。
正官にとって「ありがとう」は何よりも必要な言葉なのです。
正官は元来、自分を抑制することが非常に得意な星です。だからこそ自分にも他人にもストイックになれるのですが、恋愛をはじめとした人間関係においては、ホンネ/弱音/愚痴を言えない傾向が非常に強く現れます。
パートナーに甘えたい、日ごろの不満や不安を伝えたいと思ってもそれをいとも簡単に我慢してしまうのです。
時に我慢も必要なのですが、恋愛においては意思疎通が難しくなってしまうことが多くみられます。正官の恋愛関係のもつれは、日々の小さな我慢から始まるのかもしれません。
正官自身がまず我慢しやすい性格を理解する事、そして正官のパートナーは正官が “自分を許せる” 環境を作ってあげる優しさが必要となるでしょう。
正官の仕事:お金よりも自己満足を優先する
正官は元来エリート思考であり、またお金よりも社会貢献度の高い仕事を選びがちなところがあります(お金が正官のプライドの指標になるならお金を選ぶ)。
この性質だけで語るならば、官僚や市役所職員、警察官などが正官の適職と言えます。
世の為、人の為に働き感謝されることで充足感を得られるような仕事を見つけられると、正官は生き生きと働けます。
一方で正官に合わない仕事はペコペコ頭を下げるような営業職や接客業です。最初にお伝えしたように、正官はプライドが非常に高い星で他人に対し下手(したて)に出ることを強く嫌います。
この点、営業職や接客業が合わないのではなく、自分のプライドが傷つくような働き方ができないと考えてください。同僚からも、お客様からも尊敬の眼差しを受けるような “立派な” 仕事や環境と出会えると良いですよね。
ただし、プライドがより高くなり高飛車にならないよう十分注意してください。
同様の理由から、正官を部下に持つ人は正官のプライドを傷つけないような工夫が必要です。何か注意する際には「肯定」や「感謝」を交えて話ができると、正官も「この上司、私のこと分かってくれてる!」と気が付き心を開いてくれるはずです。
正官の子育て:しっかり者でも頑固なところが大変
子育てを考える際には、親と子の両方の側面から考えなければなりません。つまり正官が子育てをする場合と正官んの子を育てる場合の2つの側面です。
この記事では正官の子を育てることを想定して、正官の子育てを深掘りしてみましょう。
正官の子育ては成功体験の積み重ねが大切。
まず正官は幼少期からプライドが高く失敗を恐れることが多くあります。なかなか一歩を踏み出せない、ようやく一歩進んでも上手くいかずにイライラして不機嫌になるのも正官の特徴です。
子どもなんだからできなくて当たり前なのですが、正官本人は大変悔しい想いをしています。
そんな正官に必要なことは成功体験の積み重ねです。出来る事を少しずつ増やしていくこと、また親は出来たことを必ず褒めてあげましょう!自己肯定感が正官の心の成長に必要なのです。
もちろん、成功ばかりでもいけません。失敗や敗北もほどほどに経験し挫けない心も養ってほしいと思います。
正官の子育てで一番心配するのは我慢強い性格です。学校でいじめを受ければ、やり返す、誰かに相談することは選ばず簡単に我慢することを選びがちです。
親が気づくころには手遅れになっているか、相当心を痛めているかもしれません。
正官の恋愛でもお話した通り、正官が本音を吐露できる環境作りが大切になるでしょう。
さて
正官の親が子育てをする場合ですが、こちらについてはぜひ、ご自身でお考えいただきたいと思います。
お一人で考えられるだけのヒントはこれまでに沢山提供しています。ぜひご自身の言葉で正官の親について考えてみてください。
正官と偏官の違いを知る
ここまで3つのキーワードを基に、正官の性格を探ってきました。
ここからさらに正官の事を知る為には、兄弟星と呼ばれる偏官について学ぶことをおススメいたします。
正官と偏官どちらも組織や社会と縁が深い星なのですが、本質的に性格が大きく異なります。
正官は自制心が強く言葉を飲み込むことができますが、一方偏官は言わなくても良い事も言ってしまうところがあります。そんな2つの通変星を対比させながら、正官の性格をさらに深掘りしてみてはいかがでしょうか?
身近な正官さんを探してみよう!
正官の性格はご理解いただけましたか?
私の記事を読まれながら、「あいつ絶対正官だろ!」とどなたかと重ねていただけましたら幸いです。
せっかく正官の性格を理解したのですから、も一歩踏み込んで四柱推命の世界を楽しんでいただきたいと思います。
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