<空亡論>寅卯空亡の「穴」、母・兄弟・友人との関係を考える
空亡とは誰しもが生まれ持った「穴」のこと
空亡を使ってご縁に空く「穴」を探る
空亡とは
空亡は様々な占いで採用されている考え方ですが、その重要度についてはその手法や流派、個人の鑑定師によって大きく異なります。
私の四柱推命では空亡を基に運気の波、他者とのご縁、方位を探るために使用します。
この記事では空亡を基に他者とのご縁に空く「穴」を探り、同時に困った時に誰に頼るべきかを考えていきます。
自分の空亡を知る
まずはご自身の空亡を知ることから始めて観ましょう。
空亡は全部で6種類あります。
子丑空亡、寅卯空亡、辰巳空亡、午未空亡、申酉空亡、戌亥空亡です。
次に紹介する簡易鑑定のページに進み生年月日を入力してください。
画面左上にある「天中殺」に表示される2つの空亡の内上段の空亡があなたの「穴」に相当します。
(一社)日本占道協会が提供する簡易鑑定より命式を作成してください
次の写真で赤丸で囲われた部分があなたの空亡になります。
「穴」と共に生きる
空亡は様々な使い方があります。
空亡だけで成立する占いもあるほどですので、その奥深さは果てしないのでしょう。
空亡の概要について知りたい方はこちらをどうぞ
寅卯空亡の「穴」:母・兄弟・友人
申酉空亡のご縁に空く「穴」は『母・兄弟・友人』です。
母親、兄弟(姉妹)、友人とのご縁が欠けている、または非常に薄い傾向にあります。
これら全てのご縁に問題があるかと言うとそうではありません。多くの場合はどれか1つのご縁が欠け他は問題ありません。
しかしある瞬間にその欠けたご縁が切り替わる時があるので油断は禁物です。
仲が良かった母親とケンカし疎遠に、と同時にいがみ合っていた兄弟と仲良くなる・・・などシーソーの様に「穴」が切り替わります。
母・兄弟・友人との縁が欠けるとは
先述した通り全てのご縁が欠け天涯孤独になるわけではありません。
それでは典型的なご縁のかけ方を1つ1つご紹介していきます。
母親との縁の欠け方
父子家庭で育つというのが最も分かりやすいかもしれません。
例え両親が揃った家庭であっても母親と仲が悪かったり、心なしか信頼できないなど母親との繋がりが弱くなります。
兄弟との縁の欠け方
元々一人っ子の場合を除き兄弟仲に問題が出やすくなります。
たとえ仲の良い兄弟姉妹であっても親の死をきっかけに(特に母親の死)相続問題に発展するケースがあります。
友人との縁の欠け方
友人がいないわけではありません。
友人と大きなトラブルになる傾向が強いと認識しておきましょう。
金銭の貸し借りなどトラブルのもととなることは避けるようにしなければいけませんね。
ご縁の「穴」が複数ある寅卯空亡を鑑定するのはとても大変な事ですが、「穴」切り替わりはハッキリ分かると思います。長期的な観測が必要かもしれません。
欠けたご縁を活かす
「穴」が複数ある寅卯空亡の人はどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか?
まず第一に今どのご縁に「穴」が空いているのかを認識することから始めると良いでしょう。
母と疎遠になっているのか、兄弟と不仲なのかなどです。
そして「穴」の空いていないご縁を大切にするのです。
具体的には母親と不仲ならば兄弟姉妹や友人と仲良くします。
しかし何かの拍子に「穴」が切り替わりますので相手に依存しないように注意が必要です。
私の四柱推命では「穴」も大切なあなたの一部と捉えます。たとえ母親と疎遠であっても無理に仲良くする必要はありません(「穴」を故意に埋めない)。
寅卯空亡に必要なご縁:配偶者
さて6種類の空亡を円形に並べた時、対極にある空亡が欠けているご縁を求める傾向にあります。
これを「必要なご縁」と解釈し、困った時の相談相手などに選ぶと良いアドバイスがもらえるかもしれません。
困った時の相談相手
寅卯空亡の場合、対極にある空亡は申酉空亡です。
そして寅卯空亡が欠けているのは「配偶者」になりますので、寅卯空亡には配偶者の存在が必要と解釈します。
凡庸なアドバイスになりますが寅卯空亡は、配偶者を大切にすることが求められるでしょう。
また寅卯空亡は配偶者の存在を強く求めるあまり、人一倍家庭に対する理想が高く人によっては相手を束縛するようになってしまいます。
配偶者をどれだけ強く求めるかは、母親・兄弟・友人とのご縁の「穴」の大きさにもよりますが、そんな傾向を寅卯空亡自身がしっかり認識しておくべきでしょう。
私の知っている寅卯空亡は学生時代、恋人が大学のゼミで電話に出れないことをよそに1時間で50回も電話を掛けたそうです(汗)
まとめ
寅卯空亡の人は「母・兄弟・友人」とのご縁が欠けている、またはご縁が薄い傾向にあります。
全てのご縁が同時に欠けているわけではなく、母→兄弟→友人の様に欠けるご縁が切り替わっていきます。
そこで寅卯空亡には今どのご縁が欠けているのかを知るところから始まり、その他のご縁を依存しない程度に大切にしていただきたいと思います。
配偶者を強く必要とする寅卯空亡は家庭的な人かもしれませんが、同時に相手を束縛する可能性を秘めています。
自分と母・兄弟・友人との「穴」の大きさを知り配偶者との良好な関係を築いていただきたいと思います。